コレクション: 公衆浴場
Rigmarole
何しろ公衆浴場が好きなもので(ここでいう公衆浴場とは生活のための浴場)、シャンプーやボディソープは出来るだけ持ち歩くようにしています。浴室に持ち込んだアメニティポーチがシャワーでどうしても濡れてしまい、それを持ち帰るときの煩わしさをいつも感じていました。
W/D ONSEN POUCHはリバーシブル構造のポーチですが、両面で使えるといった意味でのリバーシブルではありません。裏返すという行為によってWETとDRYを行き来します。外側(WET)が濡れた時はひっくり返して内側(DRY)を外側にすれば帰りの鞄や車のシートを濡らしてしまうことはありません。煩わしいビニール袋とはもうおさらばです。またフェイスタオルを内側(DRY)に入れておけば誤って濡らしてしまうこともありません。家に帰ったらWETを外側にしておけばDRYに戻ります。
濡れる(WET)と乾く(DRY)という2つの現象は言葉としては対義語ですが、2つは離れた距離に存在するのではなく、DRYはWETにいつでも反転しうる緊張状態にあります。またWETは時間と共にDRYに戻ります。WETはDRYの存在によって定義され、DRYはWETの存在によって定義されます。WETとDRYを完全に分離するのではなく、共存し互いの間を行き来する、風呂好きによる風呂好きのためのアメニティポーチです。
*COEXISTENCE/共存