コレクション: おさまり
Rigmarole
素材の端や異なる素材の接合部分をどう処理するのかは全体的な仕上がりを左右するとても大切な美意識です。なめらかに馴染むようにつなぐこともあれば、接合部分を際立たせながらもリズムよくつなぐこともあります。
自然のもの、人工のもの、なめらかなもの、ざらざらしたもの、かたいもの、やわらかいもの、明るいもの、暗いもの。性格が異なるものが同居しても緩衝する何かの存在が不和を解消しお互いの魅力を引き立てます。
かたいハンドルとやわらかい生地とをつなぐ土台は緩衝材となり(お互いのテープ端を隠しながらハンドルの付け根を補強して見た目も上出来とは!)、違和感を和らげます。やわらかい鞄はかたいハンドルとの質感の差でたわみ、丁度良い納まりどころをつくってくれます。
シンプルとはとても便利な言葉です。凹凸がないなめらかなシンプルもいいのですが、突起物や鉤に引っ掛かりながらも何となく居心地がよく納まってしまうような、そのようなシンプルを目指したいものです。
*UNCONCIOUS/無意識