コレクション: 入れ子構造
Rigmarole
内側が外側になって外側が内側になる。
このようなことを考えたのはカメラバッグという課題と向き合うようになってからです。カメラバッグに必要不可欠なクッション材。クッション材が鞄の風合いに与える影響というのは顕著です。鞄とクッション材を切り離すという課題はS/Hシリーズでも挑戦してきましたが、カメラという機材を自然に持ち運ぶことはパソコンやその周辺とは比べ物にならないほどの難題でした。
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その解決策のひとつとしてたどり着いたのは入れ子構造でした。マトリョーシカ、応量器、或いはフラクタル構造。
様々なサイズ、素材のポーチが互いに干渉しながら外側になったり内側になったりする。それは機能の加算であり、機能の減算でもあります。例えばカメラ用のクッションポーチをLサイズのショルダーポーチの内側に接続すれば見た目は変わらず、カメラバッグになります。同様にPCスリーブの加算や(ポケットとしての)ポーチの加算も可能です。また全ての内側は外側としても耐えうる外観を保持しています。
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外見的には何の変化もありません。その分かりにくさがこの商品の良さであり、難しさでもあります。(その構造を逆手にとったメッシュポーチの存在も忘れてはなりませんが)しかし、内側に接続されたポーチは、ポケットとも違い、いわゆるポーチとも違う、独特な使いやすさを確立しています。
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*EXCESS OR DEFICIENCY/過不足